ダウの犬投資法|日米連合なら配当利回りは4.8%超に(2019年11月17日時点)
米国で有名になった「ダウの犬」投資法。
皆様はご存じでしょうか?
「ダウの犬」では、
配当が高い順に10社選んで投資資金を均等配分します。
そして、1年ごとに同じ方法で、
配当が高い順に投資し直すことで
優秀なパフォーマンスを誇ったという投資法です。
米国では、NYダウ採用の30社から選んだことから、
日本では、TOPIX core30 の中から選び、
この投資法を応用したものがよく紹介されています。
この投資法でピックアップされる企業は、
国の主要企業であるにも関わらず、
何らかの問題を抱えて売られているものばかりです。
しかし、
有力な企業は配当金の水準を維持する体力があるため、
株価が下がると配当利回りが高くなる傾向があります。
配当目当ての投資資金が流入し株価が底堅くなる上、
大手有力企業は様々な英知を結集できるため、
これまで抱えていた問題が解決に近づいたとき、
株価は見直され上昇していく可能性も秘めています。
そこで、
日米それぞれで「ダウの犬」投資をしようとすると
どのような企業が該当するのか調べてみました。
◆お品書き
- ■NYダウの配当利回り上位10社:
- ■TOPIX core30の配当利回り上位10社:
- ■10万円ずつ(計100万円)投資した場合:
- ■日米連合を作った場合:
- ■改めて比較(投資予算100万円の場合)
■NYダウの配当利回り上位10社:
NO | 社名 | 通貨 | 株価 | 株価 (円貨) |
配当 利回り |
1 | AT&T | USD | 39.50 | 4,266 | 5.16% |
2 | エクソンモービル | USD | 69.19 | 7,473 | 5.03% |
3 | IBM | USD | 134.40 | 14,515 | 4.82% |
4 | ベライゾン・ コミュニケーションズ |
USD | 59.51 | 6,427 | 4.13% |
5 | シェブロン | USD | 120.64 | 13,029 | 3.95% |
6 | ファイザー | USD | 37.28 | 4,026 | 3.86% |
7 | HPインク | USD | 20.18 | 2,179 | 3.49% |
8 | スリーエム | USD | 171.88 | 18,563 | 3.35% |
9 | シスコシステムズ | USD | 45.09 | 4,870 | 3.10% |
10 | コカ・コーラ | USD | 52.67 | 5,688 | 3.04% |
※1ドル108円で計算
■TOPIX core30の配当利回り上位10社:
NO | 社名 | 株価 | 配当 利回り |
1 | 日本たばこ産業 | 2,482 | 6.20% |
2 | キヤノン | 3,016 | 5.30% |
3 | 日本郵政 | 1,054 | 4.74% |
4 | 三菱商事 | 2,858 | 4.61% |
5 | 三井住友フィナンシャルG | 3,987 | 4.51% |
6 | みずほフィナンシャルG | 170.8 | 4.39% |
7 | 三菱UFJフィナンシャルG | 582.5 | 4.29% |
8 | 三井物産 | 1,929 | 4.14% |
9 | 武田薬品 | 4,456 | 4.03% |
10 | NTTドコモ | 2,975.50 | 4.03% |
■10万円ずつ(計100万円)投資した場合:
米国・・・配当金/39,938円、配当利回り/3.99%
日本・・・配当金/46,240円、配当利回り/4.62%
従来は日本株に小額投資は難しかったですが、
ネオモバイル証券などの登場により、
単元未満株の投資が容易にできるようになりました。
■日米連合を作った場合:
さらに、やや好戦的に
配当利回り上位10社ではなく、
より売り込まれていて、より配当利回りが高い、
上位5社を日米からピックアップして、
ポートフォリオを作るとどうなるか調べてみました。
NO | 社名 | 通貨 | 株価 | 配当 利回り |
1 | 日本たばこ産業 | 円 | 2,482 | 6.20% |
2 | キヤノン | 円 | 3,016 | 5.30% |
3 | AT&T | USD | 39.50 | 5.16% |
4 | エクソンモービル | USD | 69.19 | 5.03% |
5 | IBM | USD | 134.40 | 4.82% |
6 | 日本郵政 | 円 | 1,054 | 4.74% |
7 | 三菱商事 | 円 | 2,858 | 4.61% |
8 | 三井住友フィナンシャルG | 円 | 3,987 | 4.51% |
9 | ベライゾン・コミュニケーションズ | USD | 59.51 | 4.13% |
10 | シェブロン | USD | 120.64 | 3.95% |
10万円ずつ(計100万円)投資した場合は、
配当金/約48,452円、配当利回り/約4.85%
となりました。( ※1ドル108円で計算)
■改めて比較(投資予算100万円の場合)
米10社・・・配当金/39,938円、配当利回り/3.99%
日10社・・・配当金/46,240円、配当利回り/4.62%
日米5社・・・配当金/約48,452円、配当利回り/約4.85%
ダウの犬投資法は広く知れ渡っているため、
パフォーマンスは落ちてくるとの見方もあります。
それであれば、
米国株投資のハードルが下がってきた背景を利用して、
日米を混ぜてみるとどうなるだろう?
という発想でリサーチしてみました。
信託報酬が安くて、日米に投資できるような
売買手数料も下がってきていますので、
ファンドをDIYしてみるのはいかがでしょうか。