ESGと聞いてどんな企業を思い浮かべますか?(日本編)
1月21日、スイス東部ダボスにて
世界経済フォーラム年次総会(通称:ダボス会議)が
開催されました。
50回目となる今回は
「ステークホルダー(利害関係者)がつくる持続可能で結束した世界」
がテーマです。
スウェーデンのグレタさんをはじめとする
10代の若き環境活動家らの環境保護や温暖化防止に関する
演説が注目を集めました。
長期的に企業価値を高めるには何が必要かが改めて問われている今、
「株主第一主義」から「ESG(環境・社会・企業統治)」へと
社会的な関心が移り始めています。
ところで、
みなさんはESGと聞いてどんな企業を思い浮かべますか?
そもそも、
ESGの評価項目にはどんなものがあると思いますか?
FTSE社が定める「ESGレーティング」では
次のように評価項目が決められています。
【E】環境
・気候変動
・汚染と資源
・水使用
【S】社会
・顧客に対する責任
・健康と安全
・人権と地域社会
・労働基準
【G】ガバナンス
・腐敗防止
・企業統治
・リスクマネジメント
・税の透明性
■(画像)FTSE RussellのESGレーティングとデータモデル
このESGレーティングが高いと
長期的に企業価値を高めていける企業だと
評価する上で参考となるのではないでしょうか。
そこで、
FTSE Blossom Japan Indexの資料を参考に
ESGレーティングTOP10を調べてみると
以下のような企業が抽出されました。
Local Code |
(Japanese) | % weight in index |
Overall ESG Score |
9983 | ファーストリテイリング | 2.2% | 4.7 |
8604 | 野村ホールディングス | 0.6% | 4.7 |
8411 | みずほフィナンシャルグループ | 1.4% | 4.5 |
9613 | エヌ・ティ・ティ・データ | 0.3% | 4.4 |
8309 | 三井住友トラスト・ホールディングス | 0.5% | 4.3 |
4536 | 参天製薬 | 0.3% | 4.3 |
8795 | T&Dホールディングス | 0.3% | 4.3 |
3861 | 王子ホールディングス | 0.2% | 4.3 |
7272 | ヤマハ発動機 | 0.2% | 4.3 |
8424 | 芙蓉総合リース | 0.0% | 4.3 |
これらの企業をご覧になって
皆さんどう思われましたでしょうか?
私が気になったのは第3位の
「みずほフィナンシャルグループ」です。
メガバンクの中でも最弱...もとい、
業績不振が目立ったみずほですが、
ESGの観点からは高評価となっています。
なぜ、みずほが高評価なのか興味深いです。
詳しい調査結果は当然公開されていませんが、
将来追い越す時が来るのかもしれません。
銘柄探しの際に、
ESGという視点を加えると
気になる企業との出会いが変わりそうです。