米国株と組み合わせたいJ-REIT投資のすすめ
最近、米国株投資が注目されていますが、
8月に入り米中貿易摩擦の長期化に起因した
下落が加速しています。
ビットコイン然り、テレビやネットで話題になり出すと、
新参者に試練が訪れるアノマリーは定着したようですね。
そこで、リスク分散のひとつとして、
J-REIT投資について紹介したいと思います。
ダウや日経が冴えない展開でも、
J-REITは買われるという展開が続いています。
これは、貿易摩擦や為替懸念などで
業績の下方修正が予想される個別企業より、
リスク分散と高利回りが期待できるJ-REITに
旨味があるという判断ですね。
米国株投資は長期的には魅力的ですが、
既に高値圏で推移しており、
短中期的には楽観視できない状況にあると考えています。
米国との二重課税や為替リスクを軽減するためにも、
安直に全力米国株!となる前に、
J-REITの存在も知っていただけたらなと思います。
(※基本的な解説は投資信託協会に委ねます。)
■一般社団法人投資信託協会|そもそもJ-REITとは?
https://www.toushin.or.jp/reit/about/what/
では、配当株投資家のための
J-REITの選び方について紹介したいと思います。
◆お品書き
1.利回りで選ぶ
手っ取り早く候補銘柄を絞り込むために
利回りで並び替えます。
私の場合は、4.5%程度を目安にしています。
ただし、1銘柄だけ利回り関係なく、
GPIFの恩恵に与れるような
2.NAV倍率で選ぶ
PBRに似た割安指数で購入のタイミングを検討します。
私の場合は、1.10未満をひとつの目安にしています。
利回りの基準で対象外であっても、
NAV倍率が高い銘柄については
値下がりを待つという選択もできます。
3.運用資産で選ぶ
「ホテル」や「商業施設」系ファンドは除外しています。
これらは比較的高利回りですが、
ホテルはすでに供給過多による先行きの下振れ懸念があり、
商業施設は消費低迷とネット通販の影響で
期待が持てないというのが理由です。
逆に、ネット通販と密接な関係がある
「物流施設」に投資しているファンドは
安定成長が期待できそうだと考えています。
ちなみに、
私の場合は時価総額をそれほど重視していません。
小さいファンドは取引が少なく
思った価格で売買できない可能性がありますが、
長期投資が前提ですので
そのリスクは許容したいと考えています。
J-REITは全部で60銘柄程しかありませんので、
ある程度絞り込みができた後は、
どの地域に物件を保有しているか、
物件の稼働率はどのくらいかなど、
自分なりの投資根拠を調べるのは比較的容易です。
あとは、権利落ちや公募増資発表後など、
値下がりのタイミングを見計らって
高値掴みを避けることで、
安全にエントリーできる確率を高められます。
配当株投資に魅力を感じている方にとって、
リスク分散と高利回りが期待できるJ-REITは、
運用資産の一部として一考の価値があると思います。