銘柄入替|Helloキヤノン, Goodbye武田
これまで保有してきた
武田薬品工業を利益確定して、
キヤノンを新規購入しようと思います。
OUT:武田、IN:キヤノン
武田は、3600円以下で購入していたなら
配当利回りは5%以上だったということで
これまで保有してきました。
しかし現在、
株価は4385円まで上昇し、
利回り4.1%程度となっています。
ここで売却して、
9月の配当をGETしたのに加えて、
20%近い譲渡益も確定してしまおうと思います。
■(4502)武田薬品工業株式会社
一方で、
キヤノンの現在の株価は3070円で、
配当利回りは5.2%程度となっています。
(年間配当は160円)
2020年の予想EPS(1株当たりの利益)は、
164.5円となっており、
現在の業績予想では
利益のほぼ100%を配当に回すという
カツカツな状況です。
このあたりは武田と似ていますね。
それでも期待を寄せるのは、
研究開発が進んでいるAIを利用した画像処理の技術、
ラグビーワールドカップで力を発揮した
自由視点映像の技術など、
東京オリンピックに向けて
注目を集めそうな技術を有しているからです。
そして、
株価の5年チャートを見ても感じますが、
そろそろこのあたりで購入しても
危険は少ないのかなと考えています。
■(7751)キヤノン株式会社
ダウの犬投資法では、
株価が上昇して配当利回りが
低下した銘柄は売却して、
株価が低迷して配当利回りが
高い銘柄と入替することがあります。
今回はその入替候補として、
キヤノンを選びました。
いよいよ来年はオリンピック!
キヤノンの映像技術で盛り上がりたいですね。
過去最高値を記録したS&P500の積立を続けるべき?
2019年もあと1か月となりました。
米国株投資ではおなじみのS&P500指数は、
11月末時点で年初来+25%を記録しており、
過去最高値の水準に到達しています。
■S&P500 2019年のチャート
■S&P500 過去30年のチャート
S&P500に投資をしておけば、
平均7%のリターンが得られる
というようなことで、
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など
指数連動の投信に積立投資をされている方も
増えてきたように思います。
ここで、
「さすがに高すぎるだろう」
「積立を休止した方が良いかな?」
といったことが頭をよぎる方も
多いのではないでしょうか。
そこで、
株価の割高や割安の代表的な指数である
PER(株価収益率)を見てみます。
S&P500のPERを見たことはありますでしょうか?
■S&P500のPER 過去30年のチャート
リーマンショックの影響で
一時的にPERが100倍を超えています。
ドットコムバブルの時には
PERは40倍程度の水準まで到達しています。
これらを考慮しても、
今のPER20倍近辺は決して割高とは言えません。
来年2020年は、
1月末にブレグジット延期期限、
11月3日には米国大統領選挙、
といった大きなイベントが控えており
不確実性が高い1年になりそうです。
しかし、
IMFによる経済成長は以下の通り見込まれています。
先進国は減速すると言われていますが、
米国にはまだまだ安定した成長が期待されています。
■2019年成長率
米国 2.6%
日本 0.9%
先進国 1.9%
■2020年成長率
米国 1.9%
日本 0.4%
先進国 1.7%
S&P500についても、
2019年のように年初来+25%といった期待は禁物ですが、
これまでの含み益が帳消しになるような
下落の可能性はどのくらい高いのか
を考えることで積立投資の継続に
自信を持つことができるではないでしょうか。
というわけで、私の意見としては、
S&P500の積立投資は継続することをおススメします。
Make America Great Again!
です。
ダウの犬投資法|日米連合なら配当利回りは4.8%超に(2019年11月17日時点)
米国で有名になった「ダウの犬」投資法。
皆様はご存じでしょうか?
「ダウの犬」では、
配当が高い順に10社選んで投資資金を均等配分します。
そして、1年ごとに同じ方法で、
配当が高い順に投資し直すことで
優秀なパフォーマンスを誇ったという投資法です。
米国では、NYダウ採用の30社から選んだことから、
日本では、TOPIX core30 の中から選び、
この投資法を応用したものがよく紹介されています。
この投資法でピックアップされる企業は、
国の主要企業であるにも関わらず、
何らかの問題を抱えて売られているものばかりです。
しかし、
有力な企業は配当金の水準を維持する体力があるため、
株価が下がると配当利回りが高くなる傾向があります。
配当目当ての投資資金が流入し株価が底堅くなる上、
大手有力企業は様々な英知を結集できるため、
これまで抱えていた問題が解決に近づいたとき、
株価は見直され上昇していく可能性も秘めています。
そこで、
日米それぞれで「ダウの犬」投資をしようとすると
どのような企業が該当するのか調べてみました。
◆お品書き
- ■NYダウの配当利回り上位10社:
- ■TOPIX core30の配当利回り上位10社:
- ■10万円ずつ(計100万円)投資した場合:
- ■日米連合を作った場合:
- ■改めて比較(投資予算100万円の場合)
■NYダウの配当利回り上位10社:
NO | 社名 | 通貨 | 株価 | 株価 (円貨) |
配当 利回り |
1 | AT&T | USD | 39.50 | 4,266 | 5.16% |
2 | エクソンモービル | USD | 69.19 | 7,473 | 5.03% |
3 | IBM | USD | 134.40 | 14,515 | 4.82% |
4 | ベライゾン・ コミュニケーションズ |
USD | 59.51 | 6,427 | 4.13% |
5 | シェブロン | USD | 120.64 | 13,029 | 3.95% |
6 | ファイザー | USD | 37.28 | 4,026 | 3.86% |
7 | HPインク | USD | 20.18 | 2,179 | 3.49% |
8 | スリーエム | USD | 171.88 | 18,563 | 3.35% |
9 | シスコシステムズ | USD | 45.09 | 4,870 | 3.10% |
10 | コカ・コーラ | USD | 52.67 | 5,688 | 3.04% |
※1ドル108円で計算
■TOPIX core30の配当利回り上位10社:
NO | 社名 | 株価 | 配当 利回り |
1 | 日本たばこ産業 | 2,482 | 6.20% |
2 | キヤノン | 3,016 | 5.30% |
3 | 日本郵政 | 1,054 | 4.74% |
4 | 三菱商事 | 2,858 | 4.61% |
5 | 三井住友フィナンシャルG | 3,987 | 4.51% |
6 | みずほフィナンシャルG | 170.8 | 4.39% |
7 | 三菱UFJフィナンシャルG | 582.5 | 4.29% |
8 | 三井物産 | 1,929 | 4.14% |
9 | 武田薬品 | 4,456 | 4.03% |
10 | NTTドコモ | 2,975.50 | 4.03% |
■10万円ずつ(計100万円)投資した場合:
米国・・・配当金/39,938円、配当利回り/3.99%
日本・・・配当金/46,240円、配当利回り/4.62%
従来は日本株に小額投資は難しかったですが、
ネオモバイル証券などの登場により、
単元未満株の投資が容易にできるようになりました。
■日米連合を作った場合:
さらに、やや好戦的に
配当利回り上位10社ではなく、
より売り込まれていて、より配当利回りが高い、
上位5社を日米からピックアップして、
ポートフォリオを作るとどうなるか調べてみました。
NO | 社名 | 通貨 | 株価 | 配当 利回り |
1 | 日本たばこ産業 | 円 | 2,482 | 6.20% |
2 | キヤノン | 円 | 3,016 | 5.30% |
3 | AT&T | USD | 39.50 | 5.16% |
4 | エクソンモービル | USD | 69.19 | 5.03% |
5 | IBM | USD | 134.40 | 4.82% |
6 | 日本郵政 | 円 | 1,054 | 4.74% |
7 | 三菱商事 | 円 | 2,858 | 4.61% |
8 | 三井住友フィナンシャルG | 円 | 3,987 | 4.51% |
9 | ベライゾン・コミュニケーションズ | USD | 59.51 | 4.13% |
10 | シェブロン | USD | 120.64 | 3.95% |
10万円ずつ(計100万円)投資した場合は、
配当金/約48,452円、配当利回り/約4.85%
となりました。( ※1ドル108円で計算)
■改めて比較(投資予算100万円の場合)
米10社・・・配当金/39,938円、配当利回り/3.99%
日10社・・・配当金/46,240円、配当利回り/4.62%
日米5社・・・配当金/約48,452円、配当利回り/約4.85%
ダウの犬投資法は広く知れ渡っているため、
パフォーマンスは落ちてくるとの見方もあります。
それであれば、
米国株投資のハードルが下がってきた背景を利用して、
日米を混ぜてみるとどうなるだろう?
という発想でリサーチしてみました。
信託報酬が安くて、日米に投資できるような
売買手数料も下がってきていますので、
ファンドをDIYしてみるのはいかがでしょうか。